鳴門市企業局は、「鳴門市・北島町共同浄水場基本計画策定業務」を開始する。委託先は東京設計事務所関西支社(大阪市淀川区)。水道事業の広域化に取り組む両自治体の共同浄水場について、その規模や整備・運営に関して民間活力の導入可能性などを検討する。2019年3月10日までの期間で業務を進める。
業務内容は共同浄水場の基本設計、官民連携導入可能性調査、共同浄水場基本計画の策定など。施設規模・概算事業費・工期などを示す基本設計をまとめた上で、協議会においてPFI手法などの民間活力導入の可能性や整備・運営方法、費用負担割合などを検討する資料として基本計画を策定する。
共同浄水場は、水道事業の広域化に伴い、両自治体がそれぞれ所有する浄水場を集約し、共同で維持管理を図るもの。昨年4月に北島町が市に申し入れ、今年5月の合意を受けて8月に両自治体で設けた「浄水場共同化協議会」の中で検討を進めていた。
両自治体の現浄水場は、いずれも北島町内に位置し、旧吉野川の対岸に位置する。新たに整備する共同浄水場の施設能力は日量5万〜6万立方bを想定。現在の鳴門市浄水場の敷地内(北島町高房)に建設することにしている。なお、基本設計の作成に当たっては、北島町浄水場への送水や町浄水場の既存施設の利用を含めて検討することにしている。
両自治体では今後、同業務を進める中で協議会や下部組織の幹事会などを適宜開催し、18年度末までに基本計画を策定、19年度以降に建設事業に着手する運び。
提供:建通新聞社