徳島県警察本部は、徳島市徳島町に計画する「徳島東警察署庁舎整備等PFI事業」について、総合評価一般競争入札方式により事業者を選定した結果、落札者を大林組グループに決定した。今後、年内の基本協定締結を経て、落札者が設立するSPCと仮契約を締結。県議会の議決を経て、正式契約する運び。入札には4グループが参加し、10月17日に入札書などが提出され、事業者選定委員会で審査が行われていた。事業期間は事業契約締結日から2036年3月31日まで。落札価格は税込み75億3166万9667円(予定価格は税込み87億2430万円)だった。
大林組四国支店(高松市)を代表企業とするグループの構成企業は日本管財(維持管理)。協力企業として久米設計(設計・工事監理)、西田設計(同)、亀井組(建設)、ふくなが(運営)が参画する。
審査は、「落札者決定基準」等に基づき、1次審査で参加資格要件を確認、2次審査で入札価格確認、基礎審査、提案審査を実施した。選考は最後までもつれ込んだが、価格が2番札で定性審査では最高評価を受け、総合評価で1位となった同グループに決定した。この他の3グループは、四電工グループ、合人社計画研究所グループ、清水建設グループだった。
大林組グループの提案によると、施設の計画規模は、免震装置より下が鉄筋コンクリート造、免震装置より上が鉄骨造で、地上6階・搭屋1階建て延べ1万0542平方b(建築面積2086平方b)。外構計画として車両64台、バイク90台、自転車80台分の駐車スペースを見込む。
事業スケジュールについて、18年3月の事業契約の締結が前提だが、設計・建設を18年4月〜21年1月、施設の供用を21年3月に予定している。また、現徳島東警察署を21年6〜11月で解体する予定。
提供:建通新聞社