新潟県糸魚川地域振興局は、ルート帯が決定した松本糸魚川連絡道路の小滝−糸魚川IC間について、トンネル2カ所と橋りょう3カ所の新設を計画していることを明らかにした。18年度から調査や設計に着手する方針だ。
松糸道路は、糸魚川市と長野県松本市(旧波田町)を結ぶ全長約100キロ(新潟県側20キロ、長野県側80キロ)の地域高規格道路。新潟県側では99年に糸魚川市平岩−根知間約8キロ、05年に同市根知−糸魚川IC間約9キロが調査区間に指定され、調査やルート帯の検討が進んでいる。
11月30日、米山隆一知事が小滝−山本橋間L=4キロと山本橋−糸魚川IC間L=7キロのルート帯決定を発表した。前者は現道(国道148号)を活用するルート。洞門部はトンネルで抜け、根知駅付近から現道を利用する。トンネル1カ所と橋りょう2カ所の新設を含む。後者は姫川左岸の農地を利用して道路を整備するルートで、トンネルと橋りょう各1カ所を新設する予定。
また、平岩−小滝間L=6キロは、18年度以降もルート帯の検討を継続する方針をあらためて示した。全区間を1本のトンネルで抜けるAルートと3本のトンネルを橋りょうでつなぐBルートの2案から選定する。ともに急峻な山間部をトンネルで結ぶルートであり、さらなる調査が必要な上、事業費も他の区間に比べて高額になるため、慎重な検討を行う必要があるとした。長野県境から平岩までのL=3キロは、現道(国道148号)をそのまま利用する。