日本工業経済新聞社(群馬)
2017/11/30
【群馬】群馬県砕石工業組合・第31回採石業務管理者再教育講習会を開催
群馬県砕石工業組合(金子光宏理事長)と県県土整備部砂防課は11月29日、群馬県公社総合ビルで第31回採石業務管理者再教育講習会を開催した。砂防課の岡田賢主幹が「採石業務管理者の役割」について改めて説明したほか、三橋技術士(資源工学部門)労働安全コンサルタント事務所長で、日本砕石協会労働災害防止対策特別委員会の委員長も務める三橋春夫氏が「重篤災害防止対策〜過去に発生した災害を検証する〜」と題して講話を行った。約50人の関係者が参加しており、採石業務管理者の重要性と安全への意識向上を図った。
冒頭、金子理事長は「採石業務管理者の仕事内容はどういうものなのかを改めて調べてみると、採石業務を管理するプロフェッショナルとありました。採石業に伴う災害に細心の注意を払い、危険防止に努めながら作業を進行するのが採石業務管理者の役割です。作業現場を管理し、作業員の安全を守りながら無事作業を進行させる、採石現場には欠かせない重要な仕事を担っています。また、採石業を行う場合は事務所に必ず配置することが求められており、採石業務管理者は採石業に必要不可欠と言えます。本日の講習会ではそのプロに対するアドバイス、提言などがあるかと思います。ぜひ、皆さん何かをつかんでいただき、プロとして仕事にまい進していただきたいと思います」と呼び掛けた。
砂防課の金田一広課長は「採石業務管理者は岩石の採取計画をはじめ、岩石の採取に従事する現場の作業員への指示や監督、災害防止教育の計画・立案、万が一災害が発生した場合の対策などを職務としております。採石業務管理者の皆さまは、まさに砕石業における中心的な役割を担っております。この講習会を契機に、採石場の安全管理、生産設備の保安点検や従業員の安全教育へ積極的に取り組んでいただき、講習会により得られた知識を活用し、災害防止に役立てていただければ幸いでございます」と語った。
三橋氏は重機に関する労働災害と関連法についてや労働安全衛生規則第155条(作業計画)の作成演習などについて講話。過去に発生した災害事例から、事故の発生した状況や原因などについて説明し、災害防止に向けて意識の高揚を図った。