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建通新聞社(神奈川)
2017/12/01

【神奈川】18年4月頃に公告 横浜地方合庁PFI 関東地整

 国土交通省関東地方整備局は11月30日、「横浜地方合同庁舎(仮称)整備等事業」のPFI実施方針を公表した。施設(最大規模4万8235平方b)の整備・維持管理・運営の他、既存施設の解体を担う事業者を選定するため。事業方式はBTO方式。2018年4月ごろの特定事業選定を経て、総合評価落札方式によるWTO一般競争入札手続きを開始する。事業者の選定時期は同年12月ごろ。施設の完成・引き渡しは23年3月31日を予定している。
 横浜第一港湾合同庁舎と横浜税関分関庁舎が立地する、横浜市中区新港1ノ15の敷地1万6825平方bを活用する事業で、期間は33年3月31日まで。事業費は15年度時点で約191億円を見込んでいた。PwCアドバイザリー・日総建JVがアドバイザリー業務を担当している。
 今回の事業に応募できるのは、設計、建設、工事監理、維持管理、運営の各業務を担う複数企業で構成するグループ。このうち、建設工事を担う事業者の参加資格要件は、経営事項審査点数が建築で1200点以上、電気設備と暖冷房衛生設備で各1100点以上とした。複数の建設企業が分担する場合でも、これらの要件を各社が満たす必要がある。
 維持管理企業と運営企業については、「役務の提供等」のA〜B等級、またはC等級で関東・甲信越地域の競争参加資格を有することなどを条件とした。
 18年4月ごろに入札公告した後は、同年5月ごろに第1次審査資料(参加表明書など)、9月ごろに第2次審査資料(施設整備、維持管理、民間収益事業に関する提案など)を受け付ける。事業契約は19年2月ごろに締結する方針だ。
 完成後の施設には15の官署が入居する予定。業務要求水準書(案)では各官署の規模を、▽神奈川行政評価事務所345平方b▽横浜地方検察庁分室1322平方b▽横浜保護観察所1590平方b▽東京入国管理局横浜支局横浜港分室738平方b▽横浜税関4895平方b▽東京国税不服審判所横浜支所213平方b▽横浜中税務署3928平方b▽横浜検疫所5760平方b▽横浜公共職業安定所2238平方b▽植物防疫所研修センター649平方b▽横浜通商事務所198平方b▽横浜国道事務所3447平方b▽京浜港湾事務所1852平方b▽横浜営繕事務所291平方b▽横浜海上保安部24平方b―としている。
 共用部の面積は1万4621平方b。この他、官用車車庫など付帯施設を6118平方bとした。
 また、解体する既設施設の規模は、横浜税関分関が鉄筋コンクリート造2階建て延べ約2836平方b、横浜第一港湾合同庁舎が同造地下1階地上4階建て延べ8729平方bとなっている。

提供:建通新聞社