日本建設業連合会北陸支部(支部長・河本克正鹿島常務執行役員北陸支店長)は29日、17年度労働災害防止安全推進大会を新潟市中央区で開き、約80人の出席者はさらなる安全意識の高揚を図るとともに、労働災害の撲滅を誓った。
会に先立ち、太田豊彦(福田組代表取締役社長)安全環境対策委員長が「人命を尊重し、安全確保を最優先してほしい」と述べた。河本支部長は担い手確保と生産性向上を喫緊の課題に挙げ「不退転の覚悟で処遇改善、就労環境の改善に努める」と決意を新たにした。その上で「親御さんも安心して送り出せる職場環境を目指し、安全で魅力ある環境づくりに総力を挙げて取り組みたい」と強く呼び掛けた。来賓からは北陸地方整備局の佐々木宏次長、新潟労働局の竹田紀稔労働基準部長が祝辞を寄せた。
続いて、優良工事として「北陸新幹線、手取川橋りょう他工事」の清水建設・川田建設・豊蔵組・表組JV、「大石排水区大石2号貯留管下水道工事」の前田建設工業・佐藤工業・協和エクシオ・小野組JVが表彰された。その後、出席者一同で「事故は絶対起こさない!起こさせない!」など安全の誓いを唱和。また、新潟労働局労働基準部健康安全課の野田恭義課長は「安全衛生行政の動向」と題し記念講話を行い、新富山県立近代美術館(仮称)新築工事(清水建設・三由建設・前田建設JV)の亀井優現場代理人が「施工と安全の取組み」をテーマに安全活動事例を発表した。