建通新聞社
2017/11/30
【大阪】神戸市 新バスターミナル基本計画案公表
神戸市は11月27日、2棟の高層ビルを核とした新たな中・長距離バスターミナルの整備に向けた「雲井通5・6丁目再整備基本計画案」を明らかにした。2棟とも市街地再開発事業を基本とし、T期ビルについては2017年度内に事業手法を確定させる。地権者などとの調整ができ、民間の資金やノウハウも活用できる再開発会社による施行を視野に入れている。順調に進めば18年度に再開発会社を設立したい考え。
東側のT期ビルは、25年度の開業を予定。17年度内に事業手法を確定させ、18年度に再開発会社の設立、事業計画の策定を行いたい考え。19年度に都市計画決定手続きを進め、20年度から既存施設の解体に着手する予定だ。
西側のU期ビルは、29年度の開業を目指しており、T期ビルが完成する25年度ごろの事業着手を想定している。事業手法は、T期の実施状況を考慮しながら施行方式を選択する。
事業エリアは、中央区雲井通5、6丁目の敷地面積約1万6000平方b。このうち、T期ビルは、中央区役所や市勤労会館、商業ビルのサンパルがある雲井通5丁目に建設。U期ビルは、商業ビルのサンシティがある雲井通6丁目北側に建設する。
2棟のビルは、高さの上限が165b。それぞれ低層部に中長距離バスターミナル、中層に文化芸術機能や商業機能、高層にオフィスなど業務機能や宿泊・中長期滞在・居住機能を設ける。このうち中長距離バスターミナルは、T、U期ビルの1階を中心に配置。西側に隣接する既存のミント神戸1階バスターミナルと一体化し、西日本最大級のバスターミナルを構成する。
またT期ビルの中層には、神戸文化ホール(中央区楠町4)の機能を移設。1500席以上のホールや、勤労会館内にある三宮図書館の機能も配置する。高層の居住機能は中長期滞在などを想定した高機能居室などを設ける。
さらに、雲井町6丁目南側、現在の神戸三宮東急REIホテルなどがある敷地は、V期エリアとし、将来の需要を見ながら具体化を検討していく。