香川県は、2015年度に県政運営の基本指針、人口減少・活力向上対策の指針として策定した「新・せとうち田園都市創造計画及びかがわ総合戦略」の着実な推進に向け、各分野から専門的、幅広い見地の意見を求めるため、同推進懇談会を設置、11月21日に県庁内で開いた=写真。
懇談会では16年度から20年度の「新・せとうち田園都市創造計画」の目標値を設定した100の指標について、達成状況を点数化し24の分野ごとにまとめた。
また、県政世論調査結果も示され、施策分野のうち重要度の高い1位が「防災・減災社会の構築」に対し、満足度では「防災・減災社会の構築」が最も低く、「移住・定住対策」「雇用対策の推進」がこれに続く結果も明らかとなった。委員からは同結果で大きなギャップがあるため、詳細に分析し県の施策に的確に反映するような指摘があった。
新・せとうち田園都市創造計画の中で「防災・減災社会の構築」の施策には▽南海トラフ地震・津波対策の推進▽大規模な風水害に強いまちづくり▽危機管理体制の強化▽安心につながる社会資本の整備―がある。同進捗の指標評価で、地震・津波対策海岸堤防等の16年度整備率(第1期計画:15〜24年度、20年度目標66%)を踏まえた施策評価はB。老朽ため池整備箇所数(全面改修、16〜20年度の累計100カ所)は20年度目標に対し16年度の実績は17カ所でB評価。県管理道における橋梁の補修箇所数(16〜20年度の累計105橋)に対し16年度は13橋でこちらもB評価となっている。
提供:建通新聞社