京都府は、宇治市宇治里尻で計画の府道向島宇治線道路新設改良工事について、西日本旅客鉄道梶iJR西日本。大阪市淀川区)に委託する。12月議会に同工事の委託契約締結案を提出する。契約金額は20億9199万7000円、契約期間は33年3月31日まで。
現在の宇治市宇治里尻の宇治橋西詰交差点は5つの府道と1つの市道の起・終点のため、慢性的に渋滞が発生。またJR奈良線と交差していることから、宇治街道踏切の遮断による渋滞も発生している。今後、JR奈良線高速化・複線化第2期事業で踏切遮断時間が増え、渋滞状況が更に悪化することが予想されることから立体交差化する計画。
府の公共事業の事前評価で採用した当初ルート(現宇治橋西詰交差点に接続する案)では、JR奈良線との立体交差は宇治公民館西側付近から、市道宇治312号線付近でアンダーパスし、宇治橋西詰交差点に接続する道路線形だったが、事前評価の後に交通管理者と詳細を協議した結果、道路線形が急カーブになること、宇治橋西詰交差点が変則形状になることなどからルートを一部変更。宇治公民館の北側付近から西側に回り、JR奈良線の下を通過し、市道宇治橋若森線に接続する線形を採用する。市道との交差点部には信号機を設置する。
事業箇所は宇治市宇治里尻。延長は約463m(府道293・49m+市道170m)、幅員は一般部が9・5m(車道3・0m×2車線、路肩0・5m×2、片側(西側)歩道2・5m)、曲線部・右折レーン部は幅員約9・5m〜15m。JR立体交差部が7・0m(車道3・0m×2車線、路肩0・5m×2)、6・5m(車道3・0m×1車線、路肩0・5m×2、片側歩道2・5m)。
全体事業費は29億円(うち用地費7億3000万円)。28年度末投資累計額は6000万円(うち用地費はゼロ)。進捗率は2%。残事業費は28億4000万円(うち用地費7億3000万円)。支障物件数は18件。