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北陸工業新聞社
2017/11/28

【新潟】便益分析のさらなる具体化を/事業費増加、工期延伸相次ぐ/県公共事業再評価委

 新潟県公共事業再評価委員会(委員長・大川秀雄新潟工科大学学長)が27日、新潟市中央区の自治会館別館で開かれた。事業採択から一定期間が経過した道路や河川など17事業を対象に、今後の実施方針について意見を交わした。
 今回、再評価の対象となったのは土木部所管の9事業、農林水産部所管の2事業、農地部所管の5事業、交通政策局所管の1事業。このうち国道253号三和安塚道路、国道353号石黒改良、1級河川阿賀野川水系新井郷川、1級河川信濃川水系柿川、東泉田地区雪崩対策、佐渡地区県営総合かんがい排水の6事業を抽出し担当者が詳細な説明を行った。
 三和安塚道路は工期を4カ年延伸し、26年度までとすることを報告。総事業費は379億円で変更はない。遅れの要因として用地交渉に不測の事態が生じたこと、地図混乱地の存在を挙げた。委員からは「時代の変化に応じて用地交渉のやり方を考える必要がある」といった声のほか、「観光客の増加効果などを分析し、より詳しい便益を示せるのでは」との意見が出た。
 新井郷川の流域治水対策は、太田川工区の事業区間延伸と大通川工区の新規採択により、総事業費が前回から234億7500万円増の508億1700万円、工期が11カ年伸びて33年度までとなった。

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