奄美市は、市民交流センター(仮称)基本設計業務プロポーザルコンペを実施した結果、優先交渉権者を内藤建築事務所・重信設計JVに決めた。契約後、2018年3月20日までの期限で基本設計を進め、18年度に実施設計を行い、19、20年度の2カ年で整備する。
今回のプロポーザルでは、参加した8者に対して、これまでの業務実績や遂行能力、同計画に取り組む基本的な姿勢・考え方などについて1次審査を実施し、4者に絞った。
2次審査では、同センターの基本理念である「多世代の人々が学び・教え・伝え・広げる生涯学習の拠点」に対する理解や、3基本方針(@誰もが利用しやすいA周辺環境に配慮Bコストを縮減)に基づく提案内容などを重視し審査。同JVは、主要機能である多目的ホールについて、周辺の類似施設の利用状況を読み解いた上で固定席ホールとして提案。ギャラリーやホワイエ、カフェ、図書スペース等が外部テラスと回遊性を持ってつながり、周辺環境とも連携した賑わいの創出を期待させる点などが評価された。
さらに、大島紬などをモチーフとした奄美らしさのある外観に加え、ユニバーサルデザインや災害対策、ライフサイクルコスト低減も考慮し、市民と協働して進めるチームワーク体制を打ち出すなどきめ細やかな姿勢が選定につながった。
建設予定地は、名瀬柳町2−1の現水道庁舎がある敷地(約3100u)で、本庁舎の完成後、既存施設を解体して建設。建物規模は、現段階でRC造3階建3000u以下を想定しており、350席程度のホールや図書スペース、多目的室、展示室等を設けるとしている。