福井県は、坂井市三国町新保の福井港における北砂防堤延伸事業について、18年度以降に25億9969万6000円を投入、22年度に事業完了へと運ぶ構えだ。このほど開催した福井県公共事業等評価委員会で示されたもの。
13年度に採択され、14年度に着工。全体事業費はこれまで、20億円だったが、資材費高騰などの理由から28億7000万円に増額した。全体延長は600メートルで、17年度末までに40メートルが完成する。事業全体の進捗率は、17年度末で9・4%が見込まれる。
福井港は、九頭竜川付近に位置するため、同港地区・三国港地区ともに冬季風波によって土砂が堆積しやすく、毎年、航路の浚渫を行っている。特に同港地区の中央航路は、南防波堤により毎年大量の砂が堆積し、12年2月には貨物船の座礁事故も発生した。より安全な航路を確保するためには、航路内の埋没軽減対策を早急に行う必要がある。