2017年度の上半期(4〜9月)、公共機関から建設会社が受注した工事(請負契約額、1件500万円以上)は神奈川県内で4023億5700万円となった。前年度同期に比べると14・9%の減少。地方の機関は45・1%の増加だったものの、国の機関からの受注が74・4%減少したため。発注機関別では、市区町村の増加率(82・9%増)が最も高い。減少幅が最も大きいのは政府関連企業の83・8%減。国土交通省の建設工事受注動態統計調査報告で分かった。
月ごとの状況を見ると、受注額最多は8月の1293億8400万円で、前年同月から239・8%の大幅な増加。その8割以上を市区町村工事が占めている。受注額が最も少ない5月は362億2900万円だった。23・4%の増加。
発注機関のうち、国関係機関からの受注工事額は606億9600万円。その内訳は、国159億0600万円(27・8%減)、独立行政法人109億7800万円(58・4%増)、政府関連企業338億1200万円。
一方、地方の機関は、都道府県198億3700万円(0・9%減)、市区町村2634億6600万円、地方公営企業553億1400万円(16%減)、その他30億4400万円(45・8%減)の合計3416億6100万円となっている。
○県内所在企業 公共元請け受注は2367億
また、神奈川県を所在地とする建設会社の受注額は上半期合計で1兆2553億9800万円だったことも受注動態調査では分かった。前年同期比では4・2%の増加。元請け受注高は2%減の7265億0300万円、下請け受注額は14%増の5288億9500万円。
元請け受注高の内訳は、公共機関が2367億9000万円、民間など4897億1300万円。増減率は公共7・2%減、民間0・7%増。
6カ月間の推移を見ると、4〜5月に元請け受注受注高、6〜9月に下請け受注高が前年同月の水準を上回った。
提供:建通新聞社