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日本工業経済新聞社(埼玉)
2017/11/16

【埼玉】県土木施工管理技士会が土木の日記念講演会

 埼玉県土木施工管理技士会(松本泰典会長)は15日、三郷市文化会館で2017年度土木の日記念講演会を開催した。会員など335人が集い、中須賀聡関東地方整備局企画部技術調整管理官と山口広熊谷地方気象台防災気象官による講演を聴いた。松本会長はあいさつで「われわれが施工管理技士として施工体制を見直すとともに、総合的なマネジメント力をもって管理し、仕事や利益を確保していくことで4週8休につながるのではないか。労働環境の再構成、再創生に寄与する活動へ全力を挙げてまいりたい」と力を込めた。
  来賓あいさつとして、細田哲也越谷県土整備事務所長代理の斉藤昌美副所長と星野博之埼玉県建設業協会会長が登壇した。
  斉藤副所長は「長きにわたり土木技術の研さんに真摯(しんし)に取り組んでいる皆さんへ、心より敬意を表する」と称えた。星野会長は「新たな技術の研さんと習得に努められ、より良い品質の工事と働き方改革実現にご協力をお願い申し上げる」と求めた。
  中須賀技術調整管理官は建設業における最近の動きとして、生産性革命、働き方改革、地域インフラサポートプラン関東2017などを説明。
  加えて「生産性向上、週休2日、担い手確保は非常に奥が深いが、今やらなければならない大きな課題。いろいろな施策が展開されると思うが、新しい取り組みへの積極的な参加をお願いしたい」と要請した。
  山口防災気象官は自然災害と心構えについて解説。竜巻、落雷、急な大雨に対し「気象予報を有効活用するほか、積乱雲の近づく兆しに注意を払い、身の安全を確保する行動を取ることが重要」と注意喚起。
  さらに、地震発生の仕組みなどを紹介した上で「緊急地震速報は地震予知ではない。発表があったときはすでにどこかで揺れが発生している」と説いた。
  山口勝技術顧問は閉会にあたり、参加者と講師に感謝の意を述べた上で「今日の講演をぜひとも、これからの仕事や生活の場に役立てていただきたい。今後も会員の皆さまの技術力維持・向上に努めてまいる」とあいさつした。