現施設の老朽化などから金沢市鞍月東2丁目の隣接地において建て替えられた、新たな石川県立中央病院が21日、報道機関に先行公開された。ハイブリッド手術室をはじめとする最新鋭の医療機器、ドクターヘリ用の屋上ヘリポート、全国初の女性専用外来、総合母子医療センターを備えており、内覧会に同行した谷本正憲知事は「女性専用外来など患者さんの立場に立った工夫が随所になされている。県民の安全安心の拠り所が完成した」などと感想を語った。23日の完成記念式典、年末年始の引っ越しを経て18年1月9日に開院の運びとなる。
新病院は、S造一部SRC造地下1階地上10階建て延べ6万2000平方メートルで、病床数が630床。1階エントランスホールは明るく温かいイメージの石川らしい落ち着いた空間とし、来院者が快適に過ごせるようカフェ、図書館を配置した。
病棟となる5〜10階は療養環境と看護動線を重視したツインクロス型。4床室はすべてのベッドサイドに十分な太陽光が入るよう窓を設置してある。
このほか、石川が誇る伝統工芸品を随所に配置するなど上品なしつらえとなっている。