名古屋市が21日に公表した2018年度当初予算の要求内容で、緑政土木局関係では、大江川の地震・津波対策の検討や、山崎川名鉄本線橋梁の改築に向けた設計費が盛り込まれた。堀川五条橋地区についても、護岸の整備などとして3億円を要求。東山動植物園の再生整備では約4億円を求めている他、レッサーパンダ舎の整備などに債務負担行為を設定するとした。
同局の予算要求について建設関係の主な事業を見ると、河川関係では、大江川の地震・津波対策の検討に5000万円を要求。防潮壁の検討や、有識者による汚染土壌の対策検討を実施するとした。
堀川では、円頓寺・四間道付近の五条橋地区を対象に、護岸の整備などとして3億円を要求。同地区では、歴史的な景観を生かした整備イメージなどを検討している。
この他、広域河川の耐震対策として2000万円を求めた。扇川・大高川における堤防の耐震対策に係る設計を実施したい考えだ。また、新堀川の悪臭対策にも3億4300万円を盛り込み、ヘドロの除去と対策の検討に取り組むとしている。
また、山崎川名鉄本線橋梁の改築に向けた設計などに5000万円を要求している。
道路関係では、大津通をイベント空間として活用できるよう、移動可能な中央分離帯の整備に3000万円を要求する。また、落合橋など9橋の耐震補強に9億6100万円が必要とした。大規模地震時に落橋する恐れのある高蔵跨線橋についても、耐震補強に1600万円を求める。
地震・津波対策の関連ではこの他、ポンプ所の耐震対策にも1億5000万円を求める。
東山動植物園の再生プラン新基本計画に基づく園内整備には4億0100万円を要求。また、19年度の債務負担行為としてレッサーパンダ舎整備に限度額1億1100万円を設定。同様に、植物園熱源供給施設などの整備にも19年度の債務負担行為として5億1200万円を設定するとした。また、動植物園の動物病院についても、改築に向けた設計として700万円を求める。
この他、街路樹再生事業に3億1400万円、街路樹の管理に2億2100万円を要求。庄内緑地でのスケートボード場整備に1億円を求めるとした。
提供:建通新聞社