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建通新聞社(神奈川)
2017/11/22

【神奈川】やまゆり園設計2・1億 県の11月補正案

 神奈川県は11月21日、2017年度11月補正予算案を公表した。津久井やまゆり園千木良園舎の整備に向けた設計業務に限度額2億1300万円の債務負担行為を設定。21年度の供用開始を目指すとしている。また、台風21号による被害に対応するため、港湾や海岸施設などの復旧に約4億円を充てる。
 補正予算は一般会計に4億2700万円、特別会計に8900万円を追加計上。17年度の全会計予算総額を前年度11月比3%減の3兆2795億2700万円とする。このうち一般会計予算は1兆9449億8900万円で、3・9%の減少となる。
 津久井やまゆり園千木良園舎(相模原市緑区千木良)の設計対象は、居住棟・渡り廊下の建て替えと、管理棟、厨房棟、体育館、プールの改修。債務負担行為の期間は17年度から19年度まで。
 現時点でのスケジュールによると、17年度から18年度にかけて基本設計と既存施設の解体工事を実施する。建て替え工事と改修工事は19年度に開始する方針だ。新居住棟の定員は88人(11人×8ユニット)を想定する。
 解体については、鉄筋コンクリート造2階建て延べ2829平方bの施設などを対象とした工事2件が第4四半期に発注される見通しだ。
 一方、管理棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ1454平方b)、厨房棟(同造平屋1324平方b)、体育館(同造平屋637平方b)は、事件の直接の被害を受けていないことから、改修を加えて再利用する考え。
 台風21号への対応では、災害復旧費(公共)8800万円、災害復旧費(単独)2億1565万円、古都及び緑地保全事業費(単独)3800万円、治山事業費(単独)5580万円の合計3億9746万円を計上。
 被災箇所として、▽国道134号の擁壁崩壊など3路線5カ所▽荻野川の護岸崩壊など8河川13カ所▽三浦海岸の護岸破損など10海岸20カ所▽湘南港の護岸フェンス破損など3港湾27カ所▽鎌倉市の斜面崩壊など緑地2カ所▽山北町の山腹崩壊など治山6カ所―を挙げている。
 11月議会にはこの他、工事請負契約締結議案を上程する。対象は、「動物保護センター新築(建築)」「主要地方道横須賀三崎7号橋新設(上部工)」「一般県道上粕屋厚木第二東海自動車道接続区間新設橋梁(上部工)(その2)」「酒匂川流域下水道箱根小田原幹線2―2工区管渠築造」「県営亀井野団地公営住宅新築(3期―建築)」「茅ケ崎警察署新築(建築)」の6件。
提供:建通新聞社