国土交通省四国地方整備局、高知県、西日本高速道路と県内市町村で構成する高知県道路メンテナンス会議は、2016年度に点検した橋梁、トンネルなどの結果を施設ごとに四段階で判定し、詳報としてまとめた。このうち道路橋は、管理施設1万3671橋のうち、4705橋で点検を実施、緊急に措置を講ずべき状態の判定区分Wは18橋、早期に措置を講ずべき状態の判定区分Vは601橋となっている。
判定区分Wに該当する18橋は、7月11日に開催した会合の中で公表。それぞれ恒久対策の検討を進め、措置方針を決める。対象は、一宮533号線1号橋、西中道橋(高知市)、原池橋(室戸市)、中野尻1号橋(土佐市)、大谷6号線2号橋(須崎市)、池田3号橋(四万十市)、第1菜畑橋、久百々橋、松山第1床版橋(土佐清水市)、長瀬川橋、三津子野橋、上除橋、赤根小谷橋、中畝橋、中尾第一橋(大豊町)、戸中橋(いの町)、大正橋、下道下津井1号橋(四万十町)。
判定区分Vとなったのは、国管理が仁淀川橋(国道33号・いの町)など14橋、西日本高速道路管理が千本川橋(大豊町)、高知県管理が八百轟橋(国道439号・梼原町)、魚梁瀬大橋(魚梁瀬公園線・馬路村)など87橋、高知市管理が潮見台橋、郡道橋など88橋が該当。奈半利町、田野町、芸西村、日高村を除く市町村で区分Vと判定された橋梁があった。
トンネルは81カ所で点検を実施、区分Wはなかったものの、区分Vと判定されたのが28カ所あった。国管理が吾桑トンネル(国道56号・須崎市)と大山トンネル(国道55号大山道路・安芸市)、西日本高速道路管理が明神トンネル、桧生トンネル(大豊町)など10カ所、高知県管理が新大森トンネル(国道194号・いの町)、四ツ足峠トンネル(国道195号・香美市〜徳島県那賀町)など16カ所該当する。
シェッドは9カ所を点検、区分Wは該当なく、区分Vが橘洞門(国道33号・仁淀川町)1カ所。横断歩道橋は3カ所を点検し、区分Wは該当なく、区分Vが土佐山田町楠目東歩道橋(国道195号・香美市)1カ所。門型標識などは126カ所を点検し、区分Wは該当なく、区分Vが国道321号(土佐清水市)と県道春野赤岡線(高知市)の道路標識、国道195号(香美市)の道路情報提供装置が該当。大型カルバートは25カ所を点検し、区分W、Vとも該当がなかった。
提供:建通新聞社