香川県は、11月22日開会予定の県議会に総額52・6億円余りにのぼる一般会計補正予算案を提案する。会期は23日間。補正予算案の大半が県単独公共やその他単独事業などの地域活性化対策。補正額は52億6240万円で本年度の累計額は4736億2898万円となった。
新規施策では地方創生推進交付金関係で、「働き方改革コンサルタント養成講座事業」を盛り込んだ。企業の働き方改革のアドバイスや、コンサルティングを行う専門家を養成するため、社会保険労務士や中小企業診断士ら専門家を対象にセミナーを実施する。
地域活性化対策に52億2057万円を計上。このうち県単独公共等に44億8000万円を盛る。その他単独事業には7億4057万円を計上。県立ミュージアム施設等施設設備整備に3874万円を盛り込み、県立ミュージアムの老朽化した空調整備や照明設備を更新。東山魁夷せとうち美術館の電話設備と監視カメラを更新する。
図書館・文書館施設整備で老朽化した屋根の樋(とい)の改修と防火シャッター設備、産業交流センターでは空調設備と照明設備を更新。
さぬきこどもの国施設設備ではスペースシアターの屋根、バルコニーとエレベーターの改修の他、電源装置を更新する。「かがわ総合リハビリテーションセンター施設設備では台風で破損したアーチェリー場の防矢ネットなどの復旧に取り組む。
この他、聴覚障害者福祉センター施設設備整備で老朽化した空調設備を更新(2615万円)。ふじみ園施設設備整備で受水槽を更新(3183万円)、川部みどり園施設設備整備(4857万円)で空調設備を更新する。
公園関係では釈迦ケ鼻園地の進入路改修と四方指園地の大観望展望台を改修。県立栗林公園の萩御門の改修と瀬戸大橋記念公園の映像設備を更新する。
一方、教育施設関係の農業大学校施設整備で3787万円を計上。老朽化した水道管改修と空調設備を更新。県立学校施設整備で3559万円を盛り込み、観音寺第一高校の食堂棟外壁の改修や、東部養護学校の給食給湯用ボイラー設備を改修する。また、盲学校と丸亀養護学校の給食用食器消毒保管庫と東部養護学校のシンクを更新する計画。五色台少年自然センターと屋島少年自然の家では老朽化した設備の改修と更新に加え、台風で破損した施設を復旧するため、11月補正予算案に1716万円を計上した。五色台の宿泊棟エアコンなどを改修し厨房機器の更新や敷地内道路の土砂崩れの復旧を進める。
屋島少年自然の家では厨房(ちゅうぼう)機器の更新と石垣土砂崩れの復旧を進める。
警察施設関係として駐在所整備で老朽化した三豊警察署吉津駐在所の建て替えに3885万円を盛り込んだ。大規模災害時に備え、警察用非常用発電機整備に6085万円を計上し、さぬき警察署と観音寺警察署の非常用発電機を更新する。
この他、県有施設等改修に1億1909万円を計上。老朽化に対応するため消防学校の登はん用側壁の修繕や、子ども女性相談センターの高圧受変電設備を修繕する。仲多度合同庁舎の外壁と屋根について防水などの改修を行う計画。
提供:建通新聞社