未来プランニングと京福コンサルタント
第4回ふくい建築賞2017の公開審査会が18日、福井市下馬町の県立図書館で開かれ、一般建築部門と住宅部門ごと最優秀作品をそれぞれ決定した。
今審査で最終を迎え、この間の書類と現地審査を経て、最後に残った両部門とも3作品を一件ずつ、プレゼンテーション形式で厳正に選考。一般の県民や市民も見守った。
一般建築部門は、小浜市のまちの駅(旭座+付帯施設)が輝いた。プレゼンには設計を担当した未来プランニングの浜岸吉満氏と京福コンサルタントの須田喜代司氏が臨み、賑わい拠点にふさわしい施設利用の多様性や両棟の一体感をアピール。審査員もその地域の求めに応じ、寄り添う形で解答を見い出す試みを高く評価した。
住宅部門安島の新屋(坂井市三国)/丸山氏は最優秀2度目の快挙
住宅部門には安島の新屋(あらや)が最優秀に輝いた。プレゼンには設計担当の丸山晴之氏(ヒャッカ代表)が立ち、施主の念願である「古びゆくものが好きで大きな部屋はいらない」思いを十分に汲んだ。施主本人も来場し、住み心地の良さを笑顔で話した。審査員も小さな部屋を集積し、オープンな空間が特長で家族の気持ちに寄り添い物語をつくっている試みに感心した。なお丸山氏は、第1回の今賞住宅部門でも最優秀に輝いている。