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　静岡県教育委員会は、今後10年間程度を見通した県立高校の在り方を示した「ふじのくに魅力ある学校づくり推進計画（第３次長期計画）」案をまとめた。このうち、２０２８年度をめどとした新構想高校計画では、田方地区３校、沼駿地区２校、小笠地区２校を対象として発展的に改編する基本方向を示した。
　新構想高校計画では、田方地区（伊東市）の伊東高校、同校城ケ崎分校、伊東商業高校は23年度、沼駿地区（沼津市）の沼津城北高校、沼津西高校は27年度、小笠地区の横須賀高校（掛川市）、池新田高校（御前崎市）は26年度をめどに改編する。また、志榛地区の金谷高校（島田市）については、24年度をめどに多部制の定時制課程（単位制）の高校へ改編する予定。
　県は、これまで下田高校、伊豆総合高校、駿河総合高校、科学技術高校、天竜高校、浜松湖北高校など新構想高校の設置を進め、特徴ある教育システムを構築してきた。また、施設整備では県産材を使うなど環境整備に努めた。
　新構想高校への改編では、検討会の設置、設計着手から開校まで４年程度の期間を要している。例えば、浜松市北区内の気賀高校、引佐高校、三ケ日高校の３校を再編した新構想高校「浜松湖北高校」の場合、開校年度を15年度とし、11〜12年度の２カ年で設計、13〜14年度の２カ年で建設工事を行った。また、浜松市天竜区の天竜林業高校、二俣高校の２校を再編した天竜高校の場合は、11年１月に設計委託、12〜13年度の２カ年で建築工事を行い、14年４月に開校した。
　県は、推進計画案について12月５日まで県民意見を募集している。17年度内に計画を確定する予定だ。


提供：建通新聞社
（2017/11/20）

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