熊本市は、22日開会の定例市議会に提案する11月補正予算を公表した。一般会計には65億7690万円を追加。うち投資的経費は9億880万円で、熊本城災害復旧費に8億2000万円を補正したほか、災害公営住宅建設に伴う調査設計費4400万円を予算化した。
熊本城復旧費は、大天守の石垣復旧と小天守の石垣解体等に充てる。既計上額とあわせ今年度の復旧予算総額は43億2070万円となる。債務負担行為では、仮設見学通路の設計委託費9820万円、天守閣の展示・内装設計費7780万円を設定している。
150戸計画している災害公営住宅は、これまでに白藤を工事発注し、大江と城南町舞原の設計を進めている。今回の秋津地区30戸が最後となる予定だ。
11月補正後の投資的経費は約990億円(普通建設費約406億円、災害復旧費約584億円)。前年同期の1203億円と比べ17・7%少ない。
事業関係は次のとおり
▼災害対策本部機能強化経費920万円=テレビ会議システム・電子ホワイトボード導入、MCA無線機能強化
▼震災関連資料等保管経費220万円=旧NHK熊本放送会館活用に係る現状調査・改修設計
▼被災合併処理浄化槽設置支援経費4260万円=震災に伴う下水道事業計画区域内の合併処理浄化槽の取替等に対する助成
▼熊本城災害復旧経費8億2000万円=大天守石垣復旧および小天守石垣解体他
▼町並み復旧保存支援経費7000万円=被災した町屋の復旧保存に対する助成
▼被災者提供用市営住宅空屋修繕経費(需要費)1億3000万円=250戸程度
▼災害公営住宅整備事業4400万円=調査・設計経費
債務負担行為(金額は限度額、カッコ内は期間)
▼天明漁港物揚場整備工事1億435万円(29〜30年度)=物揚場(休憩)整備
▼舗装打換経費1億5000万円(同)
▼北熊本スマートインターチェンジ整備業務委託5億2100万円(同)
▼義務教育施設整備事業2000万円(同)=特別支援学級設置に伴う教室改修経費
▼同7700万円(同)=教室不足に伴う仮設教室設置等経費
▼地域コミュニティ施設等再建事業費補助1億円(同)
▼熊本城仮設見学通路設計業務委託9820万円(同)
▼熊本城天守閣展示・内装設計業務委託7780万円(同)
債務負担行為(変更分)
▼道路橋梁災害復旧経費7290万円↓3億3400万円(30年度)。
提供:
西日本建設新聞社公式フェイスブックページ:「
記者 建設探訪」