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日刊建設工業新聞
2017/11/20

【鳥取】「ゼロ県債」36億円を確保/県の11月補正案に計上へ

 翌年度予算を前倒しする「ゼロ県債」(債務負担行為)で、県土整備部は総額36億円を積み上げた。30日開会予定の11月定例県議会に提案する。財政課計上案段階の30億円に6億円をさらに追加し、昨年度のゼロ県枠24億円から大幅に拡大した。11月県議会で議決後、年明けから3月にかけて集中発注し春先の仕事量を確保する。
 ゼロ県債の内訳は、単県公共事業に10億9600万円、国交付金を活用する一般公共事業は25億1900万円を取り込んだ。
 単県公共は塩見川(鳥取市福部町)のサンドリサイクルや、県内河川・砂防の維持修繕が中心。道路調査では米子環状線と国道180号を結ぶルート検討など4カ所に1700万円、砂防・急傾斜では下仏谷川(岩美町長谷)など7カ所の新規事業化に向けた測量費5900万円を計上する。
 一般公共は国道431号弓ヶ浜工区のサイクリングロード整備のほか、県道河内槇原線などの落石対策を手当て。国道改築では18年度完成を目指す国道181号岸本バイパスに2億2100万円を投入し、法面改良や舗装工を促進する。
 砂防関係では谷田川(日南町上石見)、うつし谷川(伯耆町谷川)など8億1500万円を前倒しする。
 一方、政府が編成する補正予算に動きがあり、国交省から河川や砂防に次いで道路にも事前聞き取りの調査が入っている。同部では「国の補正予算があれば対応していく」(県土総務課)と説明。年明け以後に国補正が可決されれば、今回まとめたゼロ県事業の一部を振り替えて執行する。
 ゼロ県事業は次の通り。
※単県公共事業10億9600万円(前年度10億9550万円)
▽単県道路調査費1700万円=県道船上山赤碕線など4カ所▽河川安全・安心対策1億1500万円=佐陀川など維持修繕、流砂バランス▽河川維持管理費3億1200万円=野坂川ほか河床掘削、河川伐開▽サンドリサイクル4600万円=塩見川ほか河口掘削、養浜▽美しい海辺保全7200万円=岩美海岸など河口掘削、養浜、深浅測量▽砂防維持修繕費1億1900万円=県内全域護岸工補修、河床掘削、雑木伐開▽砂防事業新規事業化調整費5900万円=下仏谷川ほか7カ所▽小規模砂防施設新設費4100万円=深谷川など▽単県急傾斜地崩壊対策1億0400万円=中砂見地区など擁壁工▽漁港維持管理費2000万円=淀江漁港ほか航路・泊地しゅんせつ▽漁港施設機能保全計画策定1290万円=淀江漁港▽港湾維持管理費1億7800万円=鳥取港ほか航路・泊地しゅんせつ
※一般公共事業25億1900万円(前年度13億3350万円)
▽交通安全1億5800万円=国道431号サイクリングロードほか▽橋りょう補修7110万円=東大山大橋など▽雪寒2500万円=鳥取鹿野倉吉線・河内雪崩防止柵▽災害防除1億3000万円=河内槇原線ほか落石防護柵▽補修3億6510万円=津原穴沢線ほか構造物修繕など▽通学路安全対策9936万円=長江羽合線など歩道整備▽ふるさとまちづくり支援1600万円=米子空港境港停車場線改良▽バリアフリー化推進1800万円=船上山赤碕線歩道補修▽国道改築2億2100万円=国道181号岸本バイパス改良▽県道改良(社総金)1億3100万円=倉吉由良線など改良▽広域連携1000万円=岩美停車場河崎線改良▽県道改良(防安)3000万円=矢矯松原線改良▽街路3億5000万円=葭津和田町線など改良▽通常砂防7億6500万円=谷田川など堰堤工▽火山砂防5000万円=うつし谷川堰堤工▽急傾斜地対策8000万円=東町B(鳥取市青谷町青谷)地区ほか擁壁工


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