日本工業経済新聞社(茨城)
2017/11/15
【茨城】常陸太田市が水府地区小中一貫校プロポで岡田・柴JVを特定
常陸太田市は、水府地区の小中一貫校建設へ向けた新校舎の基本・実施設計業務について、公募型プロポーザルの結果を公表した。技術提案書を提出した全8者から特定者に選定されたのは、岡田新一設計事務所(東京都文京区)・柴建築設計事務所(水戸市)JV。校舎建設や敷地の有効利用など、全体的にバランスの取れた提案であると評価された。
技術提案書の審査については、委員長以下9人で構成する市プロポーザル審査委員会が評価。特定者のほかには潟Aプルデザインワークショップ、褐j設計、鞄山設計、小泉アトリエ・エイプラスJV、潟pル綜合設計、且O上建築事務所、レーモンド・横須賀JVが技術提案書を提出した。
講評によると特定者の提案は「配置・平面計画については敷地北側に2階建ての校舎を設置し、グラウンドへのアプローチおよび建て替え計画などの点において児童や生徒の動線に配慮した計画となっている。校舎建設・敷地有効利用など、全体的にバランスが取れている」という点などが評価され、最も高い総得点を獲得した。
市では、少子化の影響による児童の減少、学校の小規模化が急速に進行。今後はさらなる減少が見込まれており、少子化時代に対応した教育体制の整備が急務となっている。
水府地区では、水府小学校、山田小学校、水府中学校が存在している。小学校2校の統合とともに中学校を含めた小中一貫教育を推進するに当たり、老朽化が著しい水府中学校の校舎および屋内運動場を解体し、現在の水府中学校敷地内(町田町696)に施設一体型の小中一貫校を建設することとした。
想定する規模はW造約4500u。敷地面積は2万9552u。
全体事業費は概算で19億円。内訳は校舎12億円、屋内運動場5億円、その他外構・解体などに2億円を見込む。
スケジュールによると18年12月〜19年12月の期間で校舎建築工事を実施。その後20年3〜8月に既存校舎を解体する。屋内運動場については20年8月〜21年2月に建設工事を行い、21年6〜11月にかけて既存施設を取り壊す。その後、外構工事を22年6月〜23年2月に行う。