愛知県建設部は、完全週休2日制工事で、間接工事費の補正の実施を検討している。工事成績への加点の在り方も含めて見直しを進めており、実施が決まれば、2018年4月から導入する見通しだ。
同部は、15年度から週休2日制の取り組みをスタート。17年度は完全週休2日制工事として、発注者指定型と請負者希望型の二つの取り組みを進めている。週休2日制工事の実施に当たり、同部はこれまで、間接工事費の上乗せは実施していない。
国土交通省の直轄工事では、週休2日で工期が延長されると、安全施設や現場事務所のリース料が増加することから、受注者負担を軽減するため、間接工事費の補正を試行している。こうした対応を受けて同部は、間接工事費の補正の実施を検討することにした。
愛知県では、週休2日を90%以上達成した場合に、工事成績に1点加点するインセンティブを設けている。間接工事費の補正を導入するに当たっては、工事成績への加点の在り方も含めて、スキーム全体を見直す。
また、国交省が直轄工事に導入している工期設定支援システムについては、県の積算システムと適合しないため、現段階では使用できないとしている。工期設定支援システムを導入すると、歩掛かりごとの標準的な作業日数や作業手順を自動算出できるようになる。
提供:建通新聞社