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日本工業経済新聞社(山梨)
2017/11/16

【山梨】既存の改修設計発注へ 中央市の庁舎増設分設計完了後

 中央市は、進めている庁舎統合整備のなかで、増設分実施設計のめどが付くのを待って、既存庁舎の改修設計を発注する。早ければ年内入札もあり得るようだ。
 合併から、田富、玉穂および豊富の3カ所で市役所業務を行ってきた同市が進める庁舎整備は、田富の敷地内に新たに庁舎を増設して行政事務の統合を図るもの。増設は基本設計の段階で、現場打ちプレストレストコンクリート造(PC造)2階建て延べ3817u規模とされ、南北に長く配置され、L字型をかたどるように既存の田富庁舎西側に接続する。
 9月補正予算で増設庁舎建設工事費18億8568万円を対応。敷地内のリサイクルステーションの移設、田富福祉センターの解体と建物着工へ向けての準備が進むなか、実施設計についても予定する12月納期最終段階を迎えているところ。
 増設庁舎の供用開始目標とする2019年5月以後は、統合へ向けた既存庁舎の改修を手掛ける。新施設へ引越して、既存庁舎の空いたスペースにおいて施工を進めていく方針で、部署の配置換えに伴う配線などの改修のほか老朽化への対応も行う。このため、対応箇所の調査も設計業務のなかに組み込まれるため、業務にはある程度の履行期間が見込まれる。
 設計費用は本年度の当初予算で計上(2138万円)済みで、増設の設計がある程度まとまれば、次の段階として改修設計へ取り組んでいく構えだ。同様に、南東入口の傾斜改修・歩道設置など外構設計も、年内から年明けの入札が想定されている。