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建通新聞社(東京)
2017/11/16

【東京】都 広尾改築、あきる野増築で基本計画作成着手

 東京都教育庁は「都立広尾高等学校(29)改築等に係る基本計画作成業務(その2)」を環研(千代田区)に、「都立あきる野学園増築に係る基本計画作成業務」を杉原設計事務所(新宿区)にそれぞれ委託した。広尾高校については施設の必要規模を延べ床面積1万0750平方bに設定し、部分的な改修や全面改修、改築といった事業手法を検討した上で最適な方法を絞り込む。あきる野学園では延べ床面積4500平方bの規模で校舎を増築する前提の下、適な建物配置や規模、工事の工程などを検討する。いずれも年度内に成果を得て基本設計の委託に向けた条件を整える。
 広尾高校(渋谷区東4ノ14ノ14、敷地面積1万5089平方b)には、グラウンドを囲むように配置している4棟の校舎や体育館・武道場の老朽化が進んでいる。設備も陳腐化しているため、教育環境を改善するよう部分改修か全面改修、改築のいずれの事業が最も適した施設維持更新手法となるか検討する。
 現段階で想定している学校規模は全日制普通科高校で、定員は1〜3年の各6学級計720人。施設の必要面積を、普通教室(校舎)8227平方b、体育関連諸室2522平方bの延べ床面積1万0750平方bに設定する。
 既存施設の劣化状況を踏まえ、敷地内の緑化や校庭芝生化などにも配慮した建物の配置計画を立案するとともに、工事実施の際の法規制を整理する。仮設校舎設置の必要性も含め、工程や施工時期などを検討して、概算工事費を算出する。
 一方、肢体不自由教育部門と知的障害教育部門の小学部・中学部・高等部で構成する特別支援学校・あきる野学園(あきる野市上代継123ノ1、敷地面積2万7098平方b)には、1996年度に完成した校舎と体育館・プール棟がある。
 児童・生徒の増加に対応するため、校舎の中央付近にあるグラウンドを東側の旧秋川高校跡地に、現在のグラウンドの東側にある実習畑(農地)を新たなグラウンドの北側に移設。既存校舎の知的障害教育エリアの東側に校舎を、肢体不自由教育エリアの東側に食堂・厨房(ちゅうぼう)を増築する計画。食堂と厨房を含め必要面積を4549平方bに設定する。
 こちらも法令に基づく制約や課題を整理して最適な施設の配置を検討するとともに、工程や施工時期も考え、概算工事費を算出する。

提供:建通新聞社