南関東防衛局は、「週休2日制工事」を試行することになった。働き方改革の実現に向けた取り組みで、発注者指定型と受注者希望型の2タイプを設定する。11月10日には初の適用案件「厚木(29)隊舎等改修機械その他工事」を発注者指定型として入札公告し、施工者の手続きを開始した。
同局は週休2日について、「現場施工期間(工事着手日から工事完成日までの期間)の7分の2の日数を現場閉所として一切の工事を行わない」こととしている。 夏季休暇や年末年始休暇、降雨などによる現場閉所は、週休2日として評価しない。
いずれの試行タイプであっても入札公告時に対象工事であることを明示し、工事完成後、週休2日相当の現場閉所を達成した場合は、工事成績で加点する。工事着手までに「現場閉所計画書」を作成し、工事完了後の「現場閉所実績報告書」で取り組み成果を確認する。
発注者指定型では、施工準備や後片付けなど、クリティカルとなる期間(全体工期を左右する重要な工程)を考慮した上で設定した工期を示す。この工期に基づき、間接工事費も補正する。補正係数は共通仮設費が「1・02」、現場管理費が「1・04」となる。
一方の受注者希望型では、従来と同じ工期設定の考え方の下、工事費も補正しない。契約後、試行工事に取り組まない意向を受注者が示した場合は、従来型の工事として取り扱う。
同局が2017年度に予定している週休2日の試行工事は、発注者指定型、受注者希望型を含めて今回の1件のみ。
〇初の適用工事 21日まで受け付け
同局初の適用案件となった「厚木(29)隊舎等改修機械その他工事」は、隊舎3棟(鉄筋コンクリート造2階建て延べ約1700平方b他)と体育館・プール(同造3階建て延べ約4340平方b)の空調設備、電気設備、ろ過設備を改修するもの。工期は18年9月30日まで。21日まで申請書と技術資料を受け付けており、18年1月19日に開札する予定。
提供:建通新聞社