名古屋市は14日、「瑞穂公園陸上競技場改築に係る整備手法等調査」の費用などを盛り込んだ11月補正予算案を公表した。競技場は2026年に開催するアジア競技大会のメイン会場という位置付けで、改築が必要になっている。市は民間活用を含めて整備手法を検討するため、6月にいったん調査業務の委託を一般競争入札で公告したものの、その後に手続きを中止。今回、敷地拡張による整備の可能性を併せて調べるため、補正予算を1800万円積み増し、当初予算の900万円と合わせて18年度に繰り越して調査を行うとした。
瑞穂公園陸上競技場は、愛知県内で唯一、国際的なスポーツ大会に対応可能な「第1種」に分類される施設。26年に市と愛知県が共催するアジア競技大会のメイン会場と想定されている。一方で、Jリーグクラブライセンス制度のスタジアム基準や、国際サッカー連盟の収容人数に関する国際規格を満たしておらず、機能不足が指摘されていた。老朽化も進んでおり、改築を計画している。
市は今回、補正予算案に1800万円を追加。当初予算の900万円と合わせて2700万円で「瑞穂公園陸上競技場改築に係る整備手法等調査」を行うとしている。当初から計画していた整備手法に関する調査に加えて、敷地拡張による整備の可能性についても調べることにした。
同競技場を巡っては、6月にいったん、「民間活力導入可能性調査業務」の一般競争入札を公告したものの、手続きを中止していた。同業務は、必要な施設条件を整理した上で、民間活力の活用を視野に、事業手法を検討するというもの。PFI方式をはじめ、複数の民活手法を比較検討し、事業範囲や手法、期間、官民リスク分担といった項目を精査するとしていた。
競技場の既設メインスタンドは鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上4階建て延べ1万2094平方b。1982年に建設した。
提供:建通新聞社