富山県土木部と富山県建設業協会は14日、桜井高校で「出前講座」を開き、建設界への進路の参考にしてもらおうと、社会的役割や魅力を伝える機会とした。
今回は土木科1年生40人と保護者1人が聴講。協会が作成した建設業の役割や仕事の内容をまとめたDVDを上映した後、県土木部建設技術企画課の茂崎忠博主幹が、建設業の役割や主な社会資本整備の事例などを説明した。続いて同校OBの橋本貴央さん(大高建設)と小竹勝也さん(桜井建設)が、就職したきっかけや仕事の内容などを話した。橋本さんは「発電所や砂防堰堤の現場では、何もないところから構造物が出来上がり、とても達成感を感じた」とやりがいを、小竹さんは「高校時代に勉強したことや取得した資格が活かせ、自分が携わって完成した構造物が多くの人に利用してもらえることに魅力を感じたから」と就職したきっかけを、それぞれ述べた。
地元建設業者を代表して大高建設の大橋聡司社長が「災害時には、我々建設業が最前線に立って生命や財産を守る。周りから感謝され、誇りが持てる仕事」、共和土木の高村克宏社長は「週休2日の現場が増えるなど、働く環境が年々改善されている」と現状を紹介するとともに、地元企業への入職を求めた。
12月19日に富山工業高校でも開催する。