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　京都府は13日、木津川・桂川・宇治川圏域河川整備計画検討委員会（委員長・井上和也京都大学名誉教授）に淀川水系桂川上流圏域の河川整備計画原案を示し、桂川上流圏域の段階整備イメージ等を明らかにした。
　桂川上流圏域は京都府のほぼ中央の京都市の北部及び南丹地域に位置し、桂川の府管理区間及びその48支川の流域から成る。圏域内河川の府管理延長の合計は約４０４�q、圏域面積は約７６９ｋ�uで、３市（亀岡市、南丹市及び京都市右京区と左京区）に及ぶ。
　上流ブロック、中流ブロック、清滝川ブロックの３つに分割でき、上流は大半を山地が占め、中流は宅地・農地が河川沿いに点在、清滝川は山地が多くを占める。
　計画の対象期間は概ね30年間。
　整備区間・整備概要をみると、桂川本川が�@請田地点〜旧保津橋、延長約２３００ｍ�A31・２０〜32・９０ｋ、延長約１７００ｍ�B31・６０〜32・９０ｋ、延長約１３００ｍ�C33・２０〜35・３０ｋ、（千々川取付含む）延長約２１００ｍ�D33・１０〜35・６０ｋ、延長約２５００ｍ�E38・２０〜39・００ｋ、延長約８００ｍ�F38・８０〜39・３０ｋ、延長約５００ｍ�G40・５０〜40・６０ｋ、延長約１００ｍ�H42・４０〜43・６４ｋ、延長約１２４０ｍ。霞堤は計画高水位まで嵩上げするものとし、当面実施する段階整備として、下流で国が実施する桂川緊急治水対策において流下能力が向上した段階で、現況から１・０ｍ嵩上げする。堤防の安全性が不足している箇所はドレーン工法等による堤防の質的強化等を図るとともに、水衝部など必要な箇所の護岸整備を実施する。関係市と連携・協議しながら貯留浸透施設等の検討を行う。保津峡の掘削は今後の下流域の河川整備の進捗を考慮して、その実施時期を検討することとし、関係機関と調整を図る。
　桂川（上）が弓削川合流点より上流〜六ヶ堰下流、約４４００ｍ。河道掘削で河川の断面を広げ、流下能力の向上を図る。
　雑水川が春日橋より下流〜極楽橋まで、延長約２０００ｍ。河道掘削及び河道拡幅により河川の断面を広げ、流下能力の向上を図る。河道改修に伴い必要となる橋梁の改築等をあわせて実施する。
　七谷川が桂川合流点〜七谷川橋、延長約４６００ｍ。築堤、河道掘削及び河道拡幅により、河川の断面を広げ、流下能力の向上を図る。古川合流点から七谷川橋までの天井川区間は河床を切下げ、天井川解消を図る。河道改修に伴い必要となる橋梁及び取水施設等の改築をあわせて実施する。
　犬飼川が国道９号（若宮橋）〜若宮小橋、延長約５００ｍ。河道掘削により河川の断面を広げ、流下能力の向上を図る。河道改修に伴い必要となる橋梁等の改築をあわせて実施する。
　法貴谷川が国道４２３号（中荒水代橋）〜法貴橋、延長約１４００ｍ。圃場整備事業と連携しながら、河川を付け替えるとともに河道掘削及び河道拡幅により、河川の断面を広げ、流下能力の向上を図る。河道改修に伴い必要となる橋梁等の改築をあわせて実施する。
　千々川がＪＲ山陰本線〜京都縦貫自動車道、延長約１５００ｍ。河道掘削及び河道拡幅により、河川の断面を広げ、流下能力の向上を図る。河道改修に伴い必要となる橋梁の改築をあわせて実施する。
　東所川が桂川合流点〜ＪＲ山陰本線、延長約２０００ｍ。土地区画整理事業と連携しながら、河川を付け替えるとともに河道掘削及び河道拡幅により、河川の断面を広げ、流下能力の向上を図る。河道改修に伴い必要となる橋梁及び樋門の改築をあわせて実施する。
　園部川が大美谷橋梁より上流〜本梅川合流点、延長約５０００ｍ。河道掘削及び河道拡幅により、河川の断面を広げ、流下能力の向上を図る。河道改修に伴い必要となる橋梁及び井堰の改築をあわせて実施する。
　天神川が天神川放水路分派点〜一級起点、延長約５００ｍ。河道掘削及び河道拡幅により、河川の断面を広げ、流下能力の向上を図る。河道改修に伴い必要となる橋梁の改築等をあわせて実施する。
　陣田川が曽我谷橋より下流〜京都縦貫自動車道園部ＩＣより上流、延長約１２００ｍ。河道掘削及び河道拡幅により、河川の断面を広げ、流下能力の向上を図る。河道改修に伴い必要となる橋梁及び井堰の改築をあわせて実施する。
　現計画は桂川本川が河道改修案（残事業費約１８２億円）、桂川（上）が河床掘削案（同約８億５０００万円）、雑水川が河道改修案（同約２０億円）、七谷川が河道改修案（同約２３億円）、犬飼川が河道改修案（同約６億円）、法貴谷川が河道改修案（同約６億円）、千々川が河道改修案（同約７億円）、東所川が河道改修案（同約１３億円）、園部川が河道改修案（同約６９億円）、天神川が河道改修案（同約２９億円）、陣田川が河道改修案（同約１７億円）。