相模原市は、スポーツ・レクリエーションゾーン整備事業を計画している相模原駅北側の在日米軍相模総合補給廠共同使用区域10fについて、2016年度に実施した土壌汚染の概況(表層)調査で、基準値以上の鉛系物質を検出した区画を対象に行った詳細(深層)調査の結果を発表。地表から50a(表層)より深い部分で、基準値以上の汚染はなかった。この結果を受けて市は、土壌汚染対策を含めたスポ・レクゾーン整備を本格化する。
同事業は、東西約500b×南北約200bの敷地を東・中央・西の3エリアなどに分けて整備する。
現在、全体の造成設計と中央エリアの実施設計を新日本コンサルタント(富山市)が担当し、3月下旬納期で進めている他、東エリアの東側半分の実施設計をサンコーコンサルタント(東京都江東区)に委託して12月下旬納期で実施している。
東エリアの西側半分と西エリアの詳細設計は21年度以降の委託になりそうだ。
工事のスケジュールを見ると、順調なら全体の造成工事を18年度にも実施した後に、中央エリアを先行着手する方針。造成設計の内容によっては、表層を切り土処理することで、汚染土壌対策工事と一括できる可能性もある。一方、造成工事は全体をまとめて施工した方が効率的だが、財政面を考慮し分割することも考えられる。
各エリアの整備は、中央エリアが19年度以降となる見込み。続いて東エリアの東側半分が20年度以降。残る二つのエリアは設計完了後、早期着手を目指す。
全体計画を見ると、先行整備予定の中央エリアには芝生広場(面積7500平方b)、多目的フィールドB(70×90b、芝生広場内に設置)、遊具広場(1500平方b、複合・大型遊具など)、駐車場(普通車189台、大型バス6台)などを配置。
また、東エリアには東側半分に多目的フィールド@(90×132b、人工芝張り、サッカーなどに使用)、簡易観覧席(約2000席)、西側半分に多目的フィールドA(90×126b、人工芝張り、サッカーなどに使用)と管理棟(建築面積400平方b、更衣室・シャワー室・トイレ・会議室など)を整備する。
西エリアには軟式野球場(両翼91b、センター115b、人工芝)などを計画する。
全体を周回するジョギングコース(延長1400b、幅員3b、全天候型舗装)、調整池(地下式、2000立方b)、夜間照明(高さ30〜40bの支柱計12本)などの築造も予定している。
提供:建通新聞社