大村―諫早間 現道拡幅約3` 都市計画案縦覧を開始 12月、県都計審に付議 大村市と諫早市が早期整備を求めている直轄国道34号の4車線化事業に関連し、県は10日から都市計画案の縦覧を開始した。24日まで行う。市への意見聴取を経て、県が12月下旬に都市計画審議会を実施。その後、国との同意協議を踏まえ、来年1月下旬の都市計画決定を目指す。来年度の新規事業化が目標だ。都市計画変更の対象区間は約4880b。現道拡幅と一部バイパス化を行うもので、このうち鈴田峠付近では、上下線ともトンネルが整備される。
直轄国道34号の4車線化に関しては、現道拡幅と一部バイパス化で進められる。約3`区間は現道拡幅。日焼バス停付近から北側に迂回し、トンネル上バス停付近間の約1・4`をバイパス化。トンネルは上下線で整備、長さは約350bとなる予定だ。なお土工部分は650bとなる見通し。現在ある六つの橋りょうも整備される。
現在は片側1車線で両側に歩道がある場合、これを含めた幅員は11・00b。整備後は片側2車線で、幅員は23・25bになるという。鈴田峠付近約1・2`は線形不良で約6%と急勾配。整備により勾配は4%以内になる。工事着手や完成時期に関しては現時点で未定。概算事業費は現在で約140―150億円と見積もられた。
具体的なスケジュールは未定だが、都市計画決定後、新規事業採択時評価を経て、念願の新規事業採択となる。
今年8月には、事業主体となる国土交通省九州地方整備局が県に対し、都市計画の素案を提出。この際、同整備局の前佛和秀道路部長は、円滑な手続きを求めた。これに対し県土木部の岩見洋一部長は、「来年度の新規事業化を目指し、速やかに都市計画手続きを進めたい」と応じた。
都市計画案の縦覧は▽県都市計画課▽県央振興局道路第二課▽大村市都市計画課▽大村市鈴田出張所▽諫早市都市政策課▽諫早市本野出張所―の全6カ所で実施されている。