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北陸工業新聞社
2017/11/11

【石川】河道計画検討進める/森下川中流工区改修で/県河川課/年度内に詳細設計

 石川県土木部河川課は、二級河川森下川中流工区(金沢市南森本町〜堅田町間)の広域河川改修に向けて、現在、河道計画検討(概略設計)を鋭意進めている。同検討業務の完了後、地元説明を行うとともに、年度内にも詳細設計を委託する方針だ。
 計画によると、森下川中流工区(改修区間)は北陸自動車道(堅田町地内)から下流の森本大橋(南森本町地内)に至る延長約2・1キロメートルで、改修後の河道幅員は46・0メートル。全体事業費は概算20億円。2025(平成37)年度の完成を見込む。
 同検討業務は建設技術研究所が担当。整備区間全体における堤防の法線形、法覆工、基礎工、護岸の形式などの比較検討を行った上で、河道計画を取りまとめる。
 中流域には市街地が広がり、多くの宅地をはじめ、IRいしかわ鉄道及び北陸新幹線、北陸自動車道、一般県道森本津幡線なども位置。県では浸水被害の解消(浸水被害解消家屋1100戸強)や、流域の安全性を高めるため、早期の改修着手を目指していく構えだ。
 一方、1994(平成6)年度から進めていた森下川上流工区の広域河川改修は、これまでに暫定完成した。改修区間は同市河原市町〜薬師町間の約2・2キロメートルで、川幅は24メートルとなり、改修前から1・6倍広がった。

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