社会資本の整備と維持に多大な功績があった団体・個人を表彰する「第17回住みよい県土づくり表彰式」が9日、県庁講堂であり、2016年度に完成した優良建設工事35現場の施工者などが知事表彰された。また、17年度国土交通大臣表彰を受賞した福谷直美氏(フクタニ)と、国土交通大臣顕彰の優秀施工者(建設マスター)に輝いた赤坂智氏(井木組)ら5人の披露がそれぞれあった。
表彰式典には併せて、道路・河川清掃の活動実績が認められた土木施設愛護ボランティア9団体の代表ら70人が出席。式辞で県土整備部の山口真司部長は「建設業は地域を発展させる礎をつくる仕事。地域の理解を得ながら、品質を保った良いものを造っていただいたことに敬意を表したい」とねぎらった。
国交大臣表彰と顕彰の披露では、大臣表彰(建設功労)の福谷氏をはじめ、建設マスターの赤坂氏、杉田健作氏(中一建設)、藤田勝氏(株本建設工業)、前田浩二氏(エーエヌ開発)、山ア正道氏(山ア左官工業所)が一人ひとり紹介された。
優良建設工事施工者は、やすなが工事、プロテクト、ホクシン、浜本組など延べ44社を表彰。受賞者を代表して高野組高力修一会長が「建設業を取り巻く情勢は厳しいが、これからも技術力の向上を図り、地域から愛される企業を目指す」と決意を語った。
優良技術者には最高点で並んだ12現場から19人の監理・主任技術者が選ばれ、県道泊絹見青谷線道路災害復旧工事(2工区)(27年災1号)の監理技術者濱田秀幸氏(共栄組)は「安全安心に寄与し、社会資本整備に貢献することが使命。技術力を高め、来年も皆さんとお会いできるよう精進する」と誓った。
また、建設労働者の福利厚生に努めた共栄組が「建設雇用改善優良事業所」として知事表彰を受け、同社山崎稔社長は「安定した雇用が難しいなか、日々、互いを認め合う心を大切に一層の雇用改善に努力したい」と謝辞を述べた。
優良建設工事受賞の事例発表では、県庁第2庁舎外壁改修他工事(施工大和建設・田中工業・田中建設JV)の監理技術者杉山幹氏が施工概要を説明。杉山氏は墜落・転落防止などの安全対策を中心に工夫した点を振り返った。
日刊建設工業新聞