日本工業経済新聞社(山梨)
2017/11/09
【山梨】リニア第四南巨摩トンネルで新たな施工ヤード
JR東海は、リニア中央新幹線の第四南巨摩トンネル新設工事西工区(早川町新倉)で、新倉地内の県道南アルプス公園線の小之島橋上流に新たな施工ヤード「工事ヤード(南)」を設置し、坑口前の早川東非常口施工ヤードに計画していた設備の一部を設置する。関係する環境保全措置資料を更新した。
施工計画の深度化を進めた結果、新たな施工ヤードが必要となったため設置する。
工事ヤード(南)の場所は、早川東非常口の南側約1qの早川左岸。道路占用許可などの申請の許可後に、建設機械を使用して整地し、アスファルト舗装を行う。
ヤードは仮囲いで囲い、防音型バッチャープラントや濁水処理設備、清水排水管などを設置する。
同工事の施工ヤードは、早川東非常口の前面を通る県道南アルプス公園線(旧道)を早川側へ切り回した跡地に造成しているが、新たに南側にも設置することにした。
工事工程は、ヤード整備を含む準備工を2017年度第4四半期まで行い、17年度末からトンネル掘削に着手する。
第四南巨摩トンネル新設工事西工区は、トンネル全体約8・6qのうち西側2・6q(本坑)。非常口トンネル約1・8q、保守基地連絡坑なども建設する。工期は26年度までの約10年間。施工は西松建設・青木あすなろ建設・岩田地先建設JV。
発生土置き場(候補地含む)は、塩島地区、塩島南地区(仮置き場)、雨畑地区(同)、西之宮地区(同)を活用する。県事業の早川芦安連絡道路の造成にも活用し、建設発生土は今月以降に一部運搬を開始する。
環境保全措置は、工事の内容や周辺の住居などを考慮して、大気環境や水環境などを実施する。