練馬区の練馬光が丘病院改築で、光が丘第四中学校用地を建設地とするなど、基本構想に向けた骨格がまとまった。区は今後、基本構想素案を策定し、区民に示す。
「練馬光が丘病院改築に係る基本構想策定懇談会」の提言案によると、建設地は交通アクセスや周辺環境への配慮から、光が丘第四中学校用地(光が丘2ノ5ノ1)とした。敷地面積は約1万5000平方b。学校施設を解体の上、更地から新病院を整備する。同中学校は2018年度末での閉校が決まっている。学校施設は4階建ての校舎(延べ床面積5624平方b)、体育館(同810平方b)、校庭(9410平方b)で構成する。
新病院の病床は450床。現在の342床から約100床増やし、順天堂練馬病院と同程度の規模を想定する。増床の約100床は、区内に不足する急性期と在宅療養の中間施設の機能を整備することを望む。医療機能を十分に発揮するため、1床当たりの床面積は、現行の約50平方bから約80平方bに拡大する必要があるとしている。
求められる医療機能は、@救急医療A小児医療B周産期医療C災害時医療―。救急医療では集中治療室の増床や高度治療室の設置、小児医療では療養環境の充実や新生児医療機能の強化に取り組む。周産期医療では、周産期セミオープンシステムなどを通じた医療連携、災害時医療ではコジェネレーションシステムなどの導入による複数のエネルギー供給源の確保の他、傷病者の受け入れやトリアージ・感染症対応を行うためのスペースを必要とする。
駐車場は現在の約40台では足りないため、東京都駐車場条例に基づく附置義務として120台分を確保するとしている。
提供:建通新聞社