トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社四国
2017/11/07

【高知】高知県 新最終処分場の調査対象地27カ所に

高知県は、新たな管理型最終処分場の建設候補地を選定するため、2次調査対象地として県中部9市町村の27カ所を抽出、10月27日に開いた第4回候補地検討委員会(委員長=笹原克夫高知大学教授)で審議し、承認を受けた。
 建設候補地については、前回の委員会で高知市内から車で1時間以内、敷地面積5・5f以上、幹線道路から直線2`以内などの条件の中から17市町村104カ所を絞り込んだ。これに公募があった4件中、同じ条件を満たした1カ所を加えた105カ所から絞り込みを行った。評価方法として、まず「重要文化的景観の重要構成要素」「四万十川条例(重点地域)」「常時水流のある谷」の3項目で一部でも該当する箇所を除外。さらに土砂災害や山地災害の危険地区であることなど11項目を○(非該当)、△(一部該当)、×(該当)の3段階で評価し、27カ所に絞り込んだ。なお場所については公表していない。
 12月上旬に開催予定の次回委員会では、3次スクリーニングを行い、10カ所程度に絞り込む。その項目については、自然的条件として「表層地質」「地形判読」「希少野生動植物の生息地」など、社会的条件として調査対象地から最寄りの集落、水道水源、学校、神社、市町村指定文化財までの距離などによって評価するとした。
 ここで絞り込んだ箇所については、現地踏査・概略施設計画案・概算事業費の策定をそれぞれ進め、来年1月中旬に開催予定の第6回委員会で、複数の候補地を選定し、報告書にまとめる。県は、その報告書に基づき地元調整を進め、1カ所に絞り込みたい考え。
 県は、現在のエコサイクルセンター(日高村本村)が早ければ2021年度末に満杯が見込まれていることから、新たな管理型最終処分場の建設を計画。建設候補地についての検討を進めている。

提供:建通新聞社