県が申請を免許 年内にも工事着手 エリアを3区分 総工事費8・4千万円 県は、五島市岐宿町河務字畳平に隣接する地先公有水面における埋め立て申請を免許した。工事施行区域は約6000平方bで、実際の埋め立て区域面積は約355平方b。一般県道河務福江線のうち一部区間を拡幅するため、埋め立て計画が浮上した。県は今後発注準備を進める方針で、年内にも工事着手となる運びだ。工事期間は約4年間で、埋め立て工事に要する費用の総額は約8490万円と試算されている。
同事業は道路管理者である県が事業主体となり実施するもの。五島市議会で意見聴取を行った後、県が免許した。工事エリアを3区分(1区100・52平方b、2区11・08平方b、3区244・39平方b)して埋め立てを行う計画。ブロック積護岸と大型ブロック積擁壁を設置(=別表を参照)。これにより埋め立て面積の最小化を図る考えでいる。
355平方b埋立工事期間は4年間 県によると、総工費は約8490万円。その内訳は▽道路土工1200立方b104万円(1年目52万円・2年目52万円)▽ブロック積工548平方b2164万6000円(1年目1443万円・2年目721万6000円)▽大型ブロック積工210平方b3125万5000円(2年目)―となる予定。
このほか、▽道路排水施設270b639万9000円(3年目)▽防護柵工245b1134万1000円(3年目)▽道路舗装工2200平方b1321万9000円(4年目)―も計画されている。
埋め立て工事後の効果に関して県は、「観光・物流および災害時の緊急輸送路としての路線の役割を十分に発揮できる。これにより利便性の向上は飛躍的に伸びる」と期待。段階的に工事を進め、早期の工事完成を目指す方針だ。