東日本建設業保証富山支店は2日、10月の発注者別前払金保証取扱高をまとめた。
件数は313件で前年度同期比15・1%増、請負金額が82億1300万円で同12・9%増。請負金額は国と県、市町村いずれも前年度を上回り、6月以来の4カ月ぶりの増加を示した。
請負金額を見ると、国は同79・3%の大幅増で、北陸地方整備局の「猪谷橋上部工事」(今年度請負額4・4億円)や「いかるぎの大橋上部その1工事」(同2・9億円)の大型工事の保証が全体を押し上げた。
県は同17・4%の増加。特筆すべき大型工事はなかったが、土木部や農林水産部、県その他機関で、軒並み前年度同期を上回った。
市町村は同25・3%の増。射水市の「娶川排水区雨水調整池整備(その1)工事」(同5・8億円)が増加要因。
その他機関は同87・9%の大幅減。昨年度同期に日本下水道事業団の「二上浄化センター汚泥溶融設備工事その12」(同10・5億円)の保証があった反動が響いた。
今年度累計は、件数が同2・3%減の2405件、請負金額が同15・9%減の787億4400万円。過去10カ年の推移は件数が上から9番目、請負金額は最下位。
内訳は、アップがネクスコ中日本17億円、射水市14億円、富山大学8億円、ネクスコ東日本と県農林水産部で各5億円。ダウンは県その他63億円、県土木部と労働者健康安全機構(富山労災病院)が各49億円、黒部市10億円、南砺市8億円、北陸農政局5億円。
市町村別の前払金保証累計取扱件数は、富山市が330件でトップ。高岡市165件、射水市107件、氷見市86件と続いた。累計の中間前払金保証取扱高は、件数が同29・6%減の57件、請負金額が同43・6%減の63億円余。件数は、県土木部と県農林水産部の13件が最多で、次いで富山市の12件。