厚生労働省は5日、「17年度卓越した技能者(現代の名工)厚生労働大臣表彰」の被表彰者を発表し、県内から6氏が選ばれた。表彰式は6日、東京都内のホテルで行われる。受賞者は次の方々(氏名、年齢、所属、職種、住所、技能概要―の順)、敬称略。
▽灘地康生(49) 高松機械工業 金属工作機械組立・調整工 金沢市 「工作機械であるCNC旋盤の組立・仕上げ作業に高い技能を有し、手の感覚をもとに微細な凹凸を作り上げ、機械の追従性を高める技能に特に優れる」
▽久保均(58) 小松製作所粟津工場 建設機械組立工 小松市 「建設機械組立で特に高度な技能が必要とされる調整作業に卓越した技能を有するほか、工場の一角に「ものづくり道場」を設置し、後進の育成指導に尽力」
▽佐田秀造(65) 佐田建築 宮大工 志賀町 「精密な手加工を必要とする神社仏閣の建築彫刻(装飾彫刻)において、卓越した技能を有するとともに、様々な伝統的工法に関する高度な知識・技能を有している」
▽内尾孝夫(70) 内尾建築板金 建築板金工 白山市 「伝統的な技法である鉛瓦葺き技能の第一人者。手加工で鬼面の形をした鉛瓦を金属の性質を利用しながら手細工で仕上げる鉛鬼技能に卓越した技能を有する」
▽山名洋一(77) 山名造園 造園工 金沢市 「金沢城玉泉院丸庭園の石積工事において、「野面積み」技法により江戸時代の庭園を復元するなど、伝統的技法に優れた技能を有している」
▽米島芳廣(68) 米島染色補正店 染色仕上工 金沢市 「的確な染料配合と刷毛の使い分けによる補正技法や加賀友禅の同一柄の復元技法に卓越した技術を有する」