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建通新聞社(静岡)
2017/11/02

【静岡】静岡県と熱海市 熱海市5地区の津波対策の方針を公表

 静岡県熱海土木事務所と熱海市は、熱海市5地区の津波対策を公表した。防潮堤の嵩上げなどのハード整備を含んだ方針の公表は伊豆半島で初めて。今後、方針に基づき各種津波対策を進めていく。
 ハード整備を実施するのは熱海、多賀、初島地区で、熱海地区ではサンビーチ〜マリンスパ間(第4工区)の防潮堤を高さ6・6bに嵩上げする。その他、熱海・初川・熱海和田川に水門などの津波対策を整備していく。多賀地区では上多賀〜中野間は高さ6b、小山地区は高さ7bとし、護岸の嵩上げや胸壁・陸閘の新設を進める。また、効果を検証した上で上多賀大川、熱海宮川、熱海仲川、鍛治川に水門などの津波対策を実施する。初島地区は護岸波返し開口部の陸閘のみ整備する。
 ソフト対策では、各地区で避難路の整備、避難誘導看板の増設、路面標示の設置などを進めていく。また、多賀地区では市役所熱海支所・消防署熱海出張所の建て替え、初島地区では消防団詰め所の移転新築を実施する。
 熱海土木事務所と熱海市は、2015年1月30日に公表された第4次地震被害想定における津波浸水被害に対し、地区の実情を踏まえた総合的な津波対策を検討するため、市内沿岸を6地区に分割し、津波対策地区協議会などを実施し、検討を重ねてきた。今後、残り1地区の網代地区で基本方針の合意を進めていく。


提供:建通新聞社
(2017/11/1)

建通新聞社 静岡支社