九州地方整備局は10月30日、事業化を目指す国道57号中九州横断道路(大津町〜熊本市)の環境影響評価方法書案を取りまとめ、熊本県と熊本市に提出した。案に基づき県・市は方法書を作成し、公告・縦覧や計画沿線地域等での説明会の手続きに入る。
方法書は、環境アセスの実施にあたり、その調査・予測・評価方法の計画を示したもの。大津町の国道325号から熊本市北区の九州縦貫自動車道(北熊本サービスエリア南側付近)までのおよそ14`の計画区間を対象に、大気質、騒音、動植物などの調査項目を盛り込んだ。縦覧は11月14日から1カ月間、県や市のホームページ等で実施する。
30日は、前佛和秀道路部長、森田康夫熊本河川国道事務所長が県庁を訪れ、手島健司県土木部長と肝付幸治熊本市都市建設局長に方法書案を手渡した。
前佛部長は「中九州横断道路は九州東西を結ぶ重要な路線。事業が円滑に進むよう協力をお願いしたい」と挨拶。手島部長は「事業化に向けた大きな一歩。着実に手続きを進める」と述べた。
中九州横断道路は、大分市と熊本市を結ぶ約120`の地域高規格道路。熊本県側は、滝室坂道路が事業実施中のほか、竹田〜阿蘇区間で計画段階評価手続きが進められている。
熊本河川国道事務所は、大津町〜熊本市間について「通常、方法書、準備書、評価書のアセス手続きを含めて、都市計画決定までに3〜4年程度の期間を有する」と話している。
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