青山財産ネットワークス(東京)が改正不動産特定共同事業法に基づく特別目的会社(SPC)を活用し、不動産特定共同事業の地方創生事業第1号案件となるJR小松駅前複合施設「Komatsu A×Z Square(こまつアズスクエア)」の新築工事竣工式が10月31日、小松市土居原町地内で同社や小松市、市議会、こまつ賑わいセンター、工事関係者ら約80人が出席して行われ、完成を祝った。
神事では青山財産ネットワークスの蓮見正純社長、和田愼司市長、梅田利和市議会議長、こまつ賑わいセンターの竹村信一社長、アイアンドエフ・ビルディングの泉邦治社長、Hifリゾートの中嶋浩社長、設計・施工を担当した清水建設北陸支店の山口眞樹常務執行役員支店長が玉ぐしを捧げた。
神酒拝戴に続き、蓮見社長が「きょうこの日を迎えることができ、皆さんに感謝したい。これから何十年も愛され、笑顔と幸せを感じてもらえる施設にしていきたい」とあいさつした。来賓として和田市長は「今回の開発手法は地方都市では初めてで、小松市への期待の表れ。5年後の新幹線開業に向けて、小松の顔として昼も夜も賑わって欲しい」と祝辞を述べ、梅田市議会議長も「まちの活性化につながる。工事関係者に感謝したい」と述べた。
建設規模はS造8階建て延べ9422平方メートル。内部は低層部にホテルフロント、親子の遊び場「カブッキーランド」、県内初出店の「Cafe&BarPRONT+Books(カフェ&バー プロント+ブックス)」、英会話教室「AEON」、2・3階に公立小松大学の中央キャンパス(国際文化交流学部)、4〜8階には宿泊施設「ホテルグランビナリオKOMATSU(客室数99室)が入居する。グランドオープンは12月1日で、小松大学は2018年4月に開学する。
同事業では補助金および長期の銀行融資に加え、MINTO機構の出資や投資家からのファンドを通じて出資金を募り、建設費を含む事業費約45億円を調達した。官民連携の新たなプロジェクトと期待される。