日本工業経済新聞社(群馬)
2017/10/31
【群馬】大同特殊鋼が渋川工場に特殊溶解の設備
大同特殊鋼(石黒武社長)は、航空エンジンや発電用タービン向けの回転部品用材料など、高付加価値特性が求められる高級鋼の需要増加に対応するため、溶解プロセスの「特殊溶解」の設備を知多工場(愛知県東海市)と渋川工場(渋川市)に増設する。投資額は約40億円。
知多工場にはエレクトロスラグ再溶解炉(ESR)を2019年1月(予定)に1基、渋川工場は真空アーク再溶解炉(VAR)19年4月・7月(予定)に各1基の計3基増設となる。
同社は16年に世界最大級となる25t真空誘導溶解炉(VIM)を渋川工場に設置し、ニッケル基合金や清浄性等の特徴を必要とする高級鋼生産能力の拡大を進める。今回の特殊溶解設備増設も、その一環。
今回の投資により生産能力を拡大することで、事業基盤の一層の強化を図る。