トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(中部)
2017/10/31

【愛知】県 浄水場設備・管路更新の次期計画策定へ

 愛知県企業庁は、老朽化した浄水場設備と管路の更新を進めるため、次期計画の策定に向けた検討を行っている。
 県の水道事業は、1962年に給水を開始し、50年以上が経過したため、浄水場の設備や管路の老朽化が進行している。そこで同庁は、浄水場の電気・計装・機械などの設備については90年度から、管路については2012年度から計画的な更新に着手した。現在は、浄水場の設備については第3期設備更新計画に基づき、導・送水管路については第2期管路更新計画に基づいて更新を進めている。第3期設備更新計画の計画期間は09〜18年度、第2期管路更新計画の計画期間は12〜21年度までとなっている。地震防災対策を優先して進めているため、老朽化施設の更新の進捗が少しずつ遅れてきている。そこで、現行計画の計画期間の終わりも近づいていることから、現行の計画を見直し、設備更新計画と管路更新計画を合わせて、新たな計画の策定作業を進めている。
 現行の計画では、設備更新については、09〜18年度で341億円を投入し、15設備の更新を行うとしている。現在の進捗状況を見ると、16年度までに、傾斜板と多重無線の2設備の更新を完了した。残る13設備のうち、計装設備、電気設備、薬品注入設備など、9設備については更新に着手済みだ。
 管路更新については、計画期間の12〜21年度で51`を更新するとしている。16年3月に策定した企業庁経営戦略では、このうち16〜21年度の期間で22路線44`を更新する計画を掲げている。16年度までに、岡崎線、西春線、知立線の3路線、合計1・2`の更新を完了した、16年度末時点の進捗率は3%となっている。17年度も西春線と知立線の更新工事を引き続き進める。岡崎線については、17年度は工事を実施しないものの、18年度以降に引き続き更新工事を進める考えだ。

提供:建通新聞社