設置候補地 町を南北に3分割し設定 18年度実施設計 19年度の着工目指す 上峰町はこのほど、町内への道の駅建設に関する基本構想を策定した。コンセプトに「都市と地域をつなぐ新世代創世プラットフォーム」を掲げた整備方針や、町を南北に3分割した設置候補地などをまとめている。今後のスケジュールでは2017年度内に基本計画を作成し、18年度に実施設計の完了、早ければ19年度の着工を目指している。
基本構想では▽通行するドライバーの憩いの場所▽観光客の回遊拠点▽地域資源(農産物、観光スポット、商業施設、町内祭事)の情報発信拠点▽新たな地方創生のきっかけづくりとなる施設―の基本方針4つを設定。これらを実現するために整備する施設の候補として、広くて停めやすい駐車場や24時間利用可能なトイレ、町内および県内観光情報発信の場、町内や近隣地域で生産された農産物の直売と飲食スペースなどを挙げている。
設置候補地は地域特性や交通体系などを考慮して、同町を北部、中部、南部の3つのエリアに分けて抽出。北部エリアは自然レジャースポットの鎮西山のほか、人気の「上峰むらの農産物直売所」もあり観光客が多い。中部エリアは県東部の商業拠点として商業施設が集積されており、学校や保育園に加えて役場などもあって町民の生活拠点となっている。南部エリアは田園風景が広がる農業地帯で、産直品の販売に適している。基本計画の段階で道の駅に特に期待する役割を検討し、見合った箇所を選定する。
施設の整備手法については、道路管理者と地方自治体で進める「一体型」を想定。周辺市町との連携も考慮しつつ、道路管理者との協議および調整を行っていく予定としている。
基本構想の検討にあたり、農業関係者や商工会などでつくる「上峰町道の駅整備に係る住民会議」の会合が2回行われた。協議の中で挙げられた意見なども踏まえ、町は同構想を策定した。
現在、町は17年度内の完成をめどに基本計画の検討に着手している。18年度に実施設計と用地取得を進め、早ければ19年度の着工を目指している。