建設用クレーン、車両搭載型クレーンと高所作業車などの製造販売を行う、タダノ(高松市新田町甲34、多田野宏一社長)が高松港香西地区に新設する香西工場が、いよいよ11月に着工する。県の企業誘致条例に基づく、助成金の措置対象工場の指定も受けた。
施工を東急建設・小竹興業・菅組JVに依頼。11月13日に起工式を行い、着工する。建物施設の工期は2018年12月末までで、その後、生産設備を導入し19年5月の業務開始を目指す。
計画によると、高松市香西北町747ノ35、36、40、41の敷地約20fに、第1期工事として投資額約210億円(土地、建物、生産設備を含む)を投じ、鉄骨造一部2階建て延べ4万6338平方b(建築面積4万0966平方b)の複数棟からなる、建設用大型クレーンの製造のための新工場を建設する。
新工場の新規雇用者数は35人、県企業誘致助条例の助成措置の指定も受けたことから、投下固定資産額や新規雇用者数に応じた助成が得られる。
第1期工事の工場施設の基本設計は森勝一建築事務所と山下設計JVが担当。実施設計は森勝一建築事務所(高松市)が担当した。
タダノが進出する高松港香西(西)地区は県の埋め立て地35・6f。香川県が15年度から同埋め立て地の分譲先を公募。タダノ1社の分譲に決まり、着工に向けた準備を進めていた。第1期工事以降は数年かけて拡張し、最終的に生産能力が2倍となるよう、約6万平方bまで拡張するものと見込まれる。
提供:建通新聞社