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建通新聞社(東京)
2017/10/30

【東京】都 目黒川、新河岸川の河川整備計画、年度内決定へ

 東京都建設局は目黒川流域と新河岸川・白子川の河川整備計画について、年度内に国の認可・同意を得て都の行政計画として決定する。いずれも時間雨量75_に対応するための施設整備として、目黒川で3カ所計約47万立方b、白子川で4カ所計約52万立方bの調節地を新設する方針で、設置場所や事業内容など施設計画の検討を進める。10月27日に開いた河川整備計画策定専門家委員会に諮り、同意を得た。
 目黒川は、世田谷区池尻3丁目から品川区東品川1丁目までの延長8`の2級河川。目黒川大橋上流部と3支川は暗渠化し、地上部を緑道としている。
 時間雨量50_への対応では、これまでの事業を継続する格好で、未改修区間となっている五反田大橋〜谷山橋間で護岸整備を実施するとともに、河口から大橋までの区間で河床を掘削する。河口からすずかけ歩道橋までの高潮対策対象区間では、計画高潮位(荒川基準面から4・1b)に対応する防潮堤も整備する。
 75_対応として新設する調節池は、暗渠区間となっている▽支川・北沢川の2級終点〜宮前橋間(容量約13万2000立方b)▽支川・烏山川の梶山橋〜若林橋間(同約28万3000立方b)▽支川・蛇崩川の2級終点〜駒留橋間(同約5万7000立方b)―の3カ所に整備する。
 一方、荒川水系の新河岸川は、埼玉県の狭山丘陵を源流に、柳瀬川や黒目川、白子川などの支川と合流し、北区志茂で隅田川に合流する延長34・6`(うち都区間9・3`)の1級河川。白子川は、練馬区の大泉井頭公園を起点に、板橋区三園で新河岸川に合流する延長8・5`の1級河川。
 新河岸川では、隅田川合流部付近の右岸で、最大規模の地震が発生した際にも機能を保持し、津波による浸水を防ぐため、新たに防潮堤の耐震対策を実施する。京浜東北線との交差部付近や東北・上越新幹線交差部付近、志村橋付近、白子川合流部などで護岸・河床整備を継続して実施する。
 白子川では、新河岸川〜埼玉県施行区間と弥生橋〜前田橋を除く区間で、それぞれ護岸の築造や背面盛土、橋梁の架け替えなどを継続して進める。さらに、新たに75_対応として▽東埼橋付近(容量約12万7000立方b)▽別荘橋〜向下橋付近(同約8万3000立方b)▽比丘尼橋付近(同約3万8000立方b)▽火の橋〜七福橋付近(同約25万4000立方b)―の4カ所に調節池を新設する。

提供:建通新聞社