日本工業経済新聞社(埼玉)
2017/10/27
【埼玉】空衛協会が浦和工高に講師派遣
埼玉県空調衛生設備協会(大原萬彌会長)は24日、県立浦和工業高等学校で、恒例となった体験実習授業の『プロフェッショナルに学ぶ』に講師を派遣し、設備システム科1年の生徒40人に、ルームエアコンの設置などを指導した。生徒は4班に分かれて、講師の指示を受けながら、実際の取り付け作業から試運転までの工程を学んだ。
当日は、協会から仲儀公亮氏(三水冷熱梶jと中村広事務局長が出席。講師は轄驪ハヤマトの赤尾智取締役技術部長と、東和敏営業企画部主任の2人が務めた。
設備システム棟3階の実習室で行われた開校式では、科長の櫻井先生が「プロの方の技術を目の前にするチャンスはなかなかないことです。余計なことを考えず、集中して目を凝らして、技術を吸収してもらいたい」と開式の言葉を述べた。
協会を代表して仲儀氏は、「実習にしっかり取り組んでいただき、技能を磨いていただきたい」とあいさつ。また、協会組織や活動内容などを紹介した後、「皆さんが将来、就職を検討される際には、ぜひとも県内の企業で働いていただき、一緒に切磋琢磨できればと思っております。きょうの実習をスキルアップに生かしてください」と励ました。
体験実習前の講話では、赤尾氏が「建物があっても、設備がなければ人は快適に過ごせない。設備を主体に建物を考えることで、時代が求めていることに応える。お客様にメリットを示すことができ、仕事も生まれる。皆さんが設備を学んでいることはすばらしい選択」と、設備業界が人々の暮らしに果たす役割や将来性について、分かりやすく解説した。
実習では、けがをしない(労働災害)、ガス漏れさせない(温暖化)、作業ミスをしない(故障・クレーム)を目標に掲げ、ヒートポンプと新しい施工技術で環境負荷を減らすために、正しい知識と優れた施工で、高性能エアコンの効率を落とさずに設置することを目的とした。
生徒は1階の実習室に移動し、講師の助言を受けながら、設置前の準備作業でドレンルートなど重要事項を確認。その後、仲間とともに配管・配線、据付・接続、試運転までの工程を体験した。
最後に生徒の代表者が講師に実習の感想とお礼を述べ、貴重な実習を終えた。